カンビックス輪行の縦型対応1 方針編

計12回にわたりノーマルフレームでのカンビックス輪行の縦型ができるかを検討してきましたが、今読むと冗長です。これを計3回にまとめた改訂版です。
(旧記事は非表示としましたので、コメントも非表示となりました。コメント頂いた方、そんなわけでご了解ください。)

カンビックス輪行は輪行しやすいこととフレームに傷が付きにくいことなどが利点ですが、横に長くなるので電車内では置く場所に困る時があります。デモンタのように縦型輪行ができれば良いのですが、ノーマルフレームでは以下3点の検討が必要です。
1.通常のリアガード分割位置で対応できるか
2.縦型対応の大きさの輪行袋があるか
3.縦型対応の3点支持ができるか

横型輪行のスタイルをそのまま縦に立てた状態です。3点支持で自立するようにハンドル下に木で下駄を履かせていますが、支持脚の検討が大きな課題です。
リアガードを外し、フロントガードにのせています。水色テープは分割する場合の位置ですので、通常のガード分割工作で大丈夫のようですが、この姿勢だと輪行時に袋がタイヤに擦れてしまうでしょう。また、ヘッドランプも地面に擦れそうです。
輪行袋については縦型対応のものを作るか、対応する既製品を探す必要があります。

ハンドル下ではなくてステムの斜ウス引きボルトを利用して支持脚を止める方法をいくつか試行錯誤しましたが、この段階では未だタイヤ回転で輪行袋が擦れることに気が付いていませんでした。

リアの分割ガードの止め方はフロントガードステーを利用することにしました。

次にタイヤ回転が布を巻き込まない位置を探しました。支持脚はステムではなくフロントキャリアのダボを利用することに変更です。支持脚が見えにくいので下に拡大画像を示します。

上の画像と向きは違いますが支持脚部分の拡大です。これは検討用の仮の支持脚です。この状態で筒状の型紙を当ててみました。

周囲2,400の長さで筒状の型紙を作りましたが、実際は120ほど余って延べ長さ2,060で良いことが分かりました。つまり横幅1,030の筒状の袋であれば問題無さそうで、MARUTOのホームページでRK-ZD(高さ1070×横1080mm)やRK-SE(高さ1210×横1070)で良いことが分かりましたが、高さ方向が不足するので加工は必要です。次回はRK-ZDを取り寄せて進めたいと思います。

上に示した支持脚はフロントキャリアダボにM5ボルト1点止めでしたが、荷重で回転するなど安定感がなかったので2点止めとしました。たったこれだけのことで安定感は抜群に増しました。

全体像です。先端は補助輪を付けない方針でしたが、転がし中に地面に当たるとかえって危ないので考えを改めました(尤も支持脚の最終版はまた違う形です) ヘッドチューブがほぼ水平でこれぞ縦型という姿です。進行方向は画面右側です。

続く

輪行パーツ その1
輪行パーツ その2
カンビックス輪行の縦型対応1 方針編
カンビックス輪行の縦型対応2 輪行袋編
カンビックス輪行の縦型対応3 補助輪編
カンビックス輪行の縦型対応4 輪行手順編

PS
ガードの分割について付記します。
万力を持っていない時代は木で円弧状の治具を作って切断をしていましたが、手で押さえるのでどうしても動いてしまい万全ではありませんでした。

今回はガードの横幅を実測して木で押さえを作り、この木のあるところで万力でガードを挟み切断しました。

今回は1発でうまくいったようですが、フレームにつけると微調整が必要でした。
オーソドックスなアルプス型分割加工です。本所のジョイントプレートのみですが、スポークや当てプレートを使用してジョイント部をもっとしっかり繋げる方法もあります。

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