サドルバックサポーターの工作 完結編1

サドルバッグサポーター、なかなか具合がよろしいと自画自賛しておりますが、元からベース部に改善の余地があると思っていましたので、長雨が続くこの時期に実行しました。

改善したい点は
1.グランボア受け側金物は要らないのではないか
2.ステー受け金物がバッグ背の革帯ではなく、帆布に当たっているのが今一
3.ステー受け金物をベースと一体に
4.ベースの厚みを7mmとしサドルベース7mm径に合わせる

現状です。

グランボアの受け側金具を外し、近所の「かがり火公園」までの往復13kmを試走しましたが、段差でサドルバッグが飛び出しましたので、板を重ねて穴を長くしないと駄目なことが分かりました。板を重ねる工作をするよりもここは素直に受け側金具を併用することにしました。(受け側金具用の穴をそのまま利用したので差込金具より径が2mm大きかったのも効いているのでしょう)

改善点の検討にMDFでいくつか試作品を作りました。

差込金具と革帯とのクリアランスがほぼ0なので、改善点2番の解消には工夫が必要でした。
方針決定した図面です。

図面通り、アルミ7mm板から切り出し、受け側金物と合体させます。

次にステーです。今までのステーは再使用できますが、ここではおさらいの意味で作り直します。本所のガードステーと同じアルミ材質A5056を手に入れたので試したいというのもあります。
92円/1mでガードにも使えると5本頼みましたが、それでも460円と格安でした。但し、仕上げはされていなくてアルミ地金のままです。

まずバッグ底のアール形状に合わせて自作の木製治具でステーを曲げます。丸棒を1mの半分にカットしてその中央を曲げます。無駄が出そうですが、長い方が「曲げやすいと思いました。
曲げる時は塩ビ管を差し込んで曲げると楽です。この方法はrikoパパさんから教わりましたが、モーメントを大きくできること、残りの部分に力をかけて曲げないようにすること等の利点があると思います。私がアルミの1cm角パイプを使ったのは塩ビ管が手元になく、偶々アルミ角パイプがあったからです。
一度にエイヤと曲げるのではなく、角パイプの先端を治具に差し込める位置から曲げていきます。

曲げながら徐々に角パイプを下げていきます。

角パイプが3時の位置にくるまで曲げていく間に丸棒が右側にずれていきますので(左手は治具を掴んでいたのでアルミ棒を押さえられませんでしたが、治具をクランプ等で固定すれば良かったのかもしれません)、

角パイプを外し、丸棒を左に寄せると半径40mmにほぼ曲げられているのが分かります。
ここまでコツを掴むまで結構曲げています。(汗)

アールが小さい場合は万力に挟んで曲げますが、この時も角パイプを使います。

必要長さをカットし、

バッグに当てて微調整です。

両エンドをねじ切りします。

ベースと合体し完成です。

反省点としてはベースの厚みをサドルベースに合わせて今回7mmにしましたが、同厚だと締め付ける際にかなりの力が必要なので6mmぐらいが良いと思いました。
なお、サドルベースへの取付方法はサドルバックサポーターの工作 その1を参照ください。

また、今回の工作を通して感じたことはアルミの切削や穴あけの際に出る切りカスは目に危ないので注意することです。磁性が無いので、ちょっとした工作でも保護メガネは必須でしょう。

ここまで書き終えて、またまた新しいアイデアが湧いてきました。それはステーの1本足化です。ベースが簡潔になります。

または、ステーの1本化のベースを利用して2本足にすることも可能です。1本足の方がステーの曲げは楽そうです。

完結編を書くつもりでしたが、終わりそうにもありません。(汗)
今は材料が底をついてしまったので手に入り次第続くかもしれません。

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サドルバックサポーターの工作 完結編1” に対して2件のコメントがあります。

  1. rikoパパ より:

    こんにちは。
    アルミ棒の曲げ加工については、自家薬籠中の物(日本語があっているか不安。笑)にされたようですね!
    7㎜厚のアルミ板を切り出すのは大変だと思うのですが、どのようにされているのでしょう。普通の金鋸(ハンドソー)でしょうか。

    1. より:

      rikoパパさん こんばんは。
      7mmのアルミ板の切り出しはジグソーを使ってます。
      ジグソーは真っ直ぐが苦手なので千枚通しで線を引き、その線よりもほんの僅か外側をカットして、その後ヤスリ掛けしてます。これだと少々曲がって切っても修正が容易です。アルミだから出来る話しなのかもしれません。
      それにしても一発で話が終わらないですね。試行錯誤でやっていて、それをすぐ書いちゃうもんだから、後で改訂が多いです。今回もこれで終わりと思っていたのですが、そうはいかないようです。

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