サドルバックサポーターの工作 その6

サドルバックサポーター関連が続きます。(笑)
工作そのものは前回記事で完了ですが、中央ジョイントレスタイプが出来るか、8㎜径の軟質アルミは曲げられるかを試しておこうと思ったのです。

まずは前回使った治具(治具A)で半径10mmの曲げを行いますが、硬くて曲げられません。5mmの硬質アルミ棒(ガードステー)よりも固いです。写真では治具の木の厚みに隠れて曲げられているように見えます。また、ひっくり返して反対側を曲げようとしても幅が大きいことに気が付きました。

専用の治具(治具B)を作りました。また、半径はアルミ棒の半径の4倍としました。まず、上で曲げたアルミ棒の修正を行います。

次に左側のアルミ棒を矢印のように回転させて曲げていきます。反対側は当て木をセットして転ばないようにします。

少し膨らんでいるので木を当てて、ハンマーでふくらみを押さえました。

ステーのジョイントレス部分が出来ました。

次に、出来たアルミ棒を起こして治具Aで曲げていきます。

90度以上曲げて、後で戻します。

片方が出来たので反転させてもう片方を曲げていきます。垂直を保持させるために当て木を重ねます。

こちら側も90度以上曲げて、後で戻します。

サドルバッグに当ててみて、問題ないので余りをカットします。

完成です。サポーターとして使う場合は両端をねじ切りしますが、ここでは省略します。

今回のアルミ棒は軟質とはいえ、硬質5mm径のアルミ棒よりも固かったので、同じ工程でやれば硬質5mm径のガードステーでも中央ジョイントレスタイプが出来ることが分かりました。※追記2

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追記 20210803
硬質アルミとか軟質アルミとか書いてきましたが、アルミの強度を小さい方から並べると 
強度小:A1050 A6063 A5083 A5052 A5056 A6061 A2017 A2011 A2024 A7075 アルミーゴHard:強度大
だそうです。
そもそも本所のガードステーの材質は何でしょうか? 電話で問い合わせると
A5056ということでした。
(ちなみにガード本体はA5005で、JIS表記にはないかもということでした。)
また、ホームセンターで売られているアルミの丸棒はA6063のようです(各種通販サイトからの推測です)。
追記2 20210813
A5056を扱っている通販サイトで5mm丸棒を購入し、念のためジョイントレスタイプを作ろうとしましたが、硬くてうまくいきません。というか、精度が出ないのです。実用上はいいのでしょうが、多少いびつな形状になってしまい自分的には許容できませんでした。
カンビックス輪行でも一体型で問題は無いことを確認しましたが、万が一の携帯性と工作のしやすさから先に作ったジョイントタイプが良いとの結論になりました。

サドルバックサポーターの工作 その6” に対して2件のコメントがあります。

  1. rikoパパ より:

    こんにちは。
    アルミにも色々種類があるのですね! 勉強になりました。
    5㎜から8㎜径にしてもアルミならば、さほどの重量増にはならないし、より丈夫に出来て宜しいかと思いました。
    ただ、サドルアダプターへの取付ネジが大きく(M8?)なってしまいますね(汗)。

    1. より:

      rikoパパさん、お陰様で私も勉強になりました。
      ちなみによく聞くジュラルミンはA2017だそうですが、強度を増すために鉄を入れているために耐候性は劣るそうです。
      8㎜径はフロントキャリアと同じなので良いのですが、そうなんですナットが大きくなってしまいますね。

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