フロントキャリア考

あと何年乗れるか分からないけれど、新しくフレームをオーダーすることにした。フロントキャリアをどうするか、あれこれ雑誌などを見ていると、グランボアのダイナモとライトをペアにして留めるキャリアが目に留まった。K製のバッテリーライトもいいのだけれど、いざという時にバッテリー切れや接触不良で点灯しないことが多く、ダイナモライトが欲しいと思っていた。
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ビンテージのダイナモには今まであまり興味が無く、アンテナを張っていた訳では無いので持っていなかった。このベロジカルのダイナモは良さそうだが、使わない左の脚の曲りは見た目どうなのか不安が残った。

そんなことで、キャリアだけに着目してグラフィック社発行の東叡社オフィシャル写真集「TOEI」を見ると、一台の自転車に目が止まった。

この本は今まで何度も見ていたが、キャリアだけに着目して見ると、この玉川さんのグランツーリスムは異彩を放っていた。
このキャリアはパニア台の形をしているが、多分そうでは無くパニア台ふうの脚ではなかろうか。そう見るとなんとも無駄なことをしているように思うのだが、ガードに沿わせたキャリアとマッチして、アバンギャルドで遊び心のあるキャリアだと思う。ガードの波紋模様もいいなぁ。今度お会いしたら色々聞いてみたいものだ。
それは兎も角、この本を元に画像処理して色々案を練ってみた。

玉川さんのキャリアをそのままにバッテリーライト用ダボと、ライト＋ダイナモ用ダボを付けたのが左です。

しかし、貧乏性の私には勇気が出ず、パニア風の脚を直線上の脚にして、ライト＋ダイナモ用ダボを取り外し可能なステーに付けたのが左です。このステーを外せば通常のフロントキャリアになるし、ダイナモが壊れて使えなくなってもダメージは最小限となることを狙いました。
このキャリアとともにTOEIフレームをオーダーしました。納期は半年後だそうです。

ちなみに直線上のキャリアも作ってみました。こうするとやはり波紋ガードがあると言っても普通になってしまいますね。

※上記の改造画像は本文にあるように画像処理したもので、本物ではありません。