チェーンホイールの振れとクランク固定ボルトの破断抜き
先日のこと。いつもの古利根川沿いを走っているとチェーンホイールがチェーン幅の半分くらい左右に振れているのに気が付きました。
家に帰って原因を探るべくチェーンホイールを外そうとしたところ、クランクを固定するボルトがBB(TANGE LN7922 68-113)に入ったまま途中で破断してしまいました。
このままではクランクやBBが取り外せなくなると真っ青になりました。
似たような事を一度やってクランクを駄目にした前科があります。
今回はチェーンホイールの5ビスや6ビスを裏から取り敢えず外した後、クランク抜き工具でまず左クランクを外してから、ボルトが嵌ったままの右クランクにクランク抜きをあてるとこれもポロッと外れました。どうやらクランク固定ボルトが緩んでいたようです。ホイールを外さなくても、最初からクランク抜きでOKだったのかもしれません。
その後、BBは左のアルミアダプターと右側の本体も外すことができました。
もげたボルトとBB
ボルトを抜くのは後回しにして、取り敢えず通販でBBを探しましたが、ほとんど品切れ状態でした。噂には聞いていましたが、自転車界の好況はランドナー界には無縁と思っていましたが、コロナ禍と相まって深刻なようです。
BBは別に保管していたものがあったのでそれを付けました。
ことなきを得たところでBBからボルト抜きを試みました。
破断したボルトを抜くというのは初めてのことで、ネットで検索すると色々事例がありました。
今回のやり方はその一つです。
1.BBに刺さったままのボルトにドリルで穴をあけます。2、3、4mmと徐々に穴を広げます。
どうやら真っ芯には開けられなかったようです。
2.エキストラクターという工具を準備します。
(6.4 – 8.0 mm)ボルト用のエキストラクターです。モノタロウ等で購入できますが、迅速性を考慮してAmazonで購入しました。382円でした。
エキストラクターを開けた穴に嵌め、ハンマーで軽く打ってから時計と逆回転に回します。刺さったままのボルトが回り始め少し出て来た時は感動しました。(画像はピンぼけ気味ですが、ちょこっと頭を出したところ)
3.刺さったボルトが完全に出てきました。
余談
片方の固定ボルトをダメにしたので汎用品でOKかホームセンターで調べたところ、旧JIS細目のM8でした。ピッチは1.0mmです。(画像は破断していない片方のボルトを持って行って嵌めたところです。)現行ISOのM8のピッチは1.25mmです。旧JISは細目と並目の二種類があるようです。