輪行用キャスター作り その2 自在キャスター改良編
サドル部のキャスター軸が地面に対して寝すぎると一定方向では問題無いのですが、方向転換時にギクシャクして問題であることが良く分かりました。また、自立時の安定感にも欠けました。それらを今回改良しました。
4ミリ厚のアルミアングルから20×10の不等辺アングルを切り出します。
イメージとしてはこんな感じです。
輪行袋に入れる前にアングルをセットします。
輪行袋に入れた後、外から高ナット付き自在キャスターをセットします。このあたりの輪行時の操作性はkottamanさんに分があります。アルミブロックの削り出しや溶接が出来ないとできる工作は限られます。
アングルをあらかじめ固定状態にセットしておく方法も考えました。この方が僅かに操作性は良いのですが輪行しない時にはゴツイ感じが嫌でやめました。
ほぼ垂直ですが、アングルの寸法を変えて追い込んでも良いかもしれません。実用上はこれで問題無さそうです。
角度によっては垂直に見えます。(笑)
エンド部のチャンネルも今回サイズダウンして、固定キャスター径も32ミリに落としました。
輪行袋の改造も始めています。シートの補修テープを表裏に張って穴を開けました。
ハト目をしなくても補修テープが丈夫で良さそうです。サドル部の高ナットがM8なのでこれに合うハト目が無いのもハト目を省略した理由です。
サドル部です。ルーズホールとしましたが、ここまでする必要は無かったかもです。
いずれにしましても、kottamanさんは15年かけて改良を重ねたようですから、頭が下がります。今回参考としたkottamanさんががなぜこうしたのかを随所で良く分かった一連の工作でした。
使用材料一覧
エンド部
不等辺アルミアングル 50x35x4加工
鋼製フラットバー 10×6
6角オネジメネジスペーサー M6x30
蝶ナット M6
アルミチャンネル 40x20x3 長さ230
固定キャスター ナンシンSKC-32EM
サドル部
(アルミ板 70x75x7加工 元々のサドルバッグサポーター用です)
不等辺アルミアングル 50x35x4 幅33
高ナット M8x30
自在キャスター ナンシンSR-40TP
こんにちは。
眞さんの執念を感じさせる工作ですね(汗)。
アングル材を組み合わせて軸の角度を変えるのは目から鱗が落ちました。
エンドの方のキャスターの付いたアダプターの固定ですが、エンドの溝に沿った出っ張りを差し込んで固定するようですが、いわゆる輪行用の「エンド金具」の下にキャスターを取り付けただけみたいな簡素なものだと、固定力が弱くて動かしたときにズレてしまうからなのでしょうか。
rikoパパさん
執念深いついでにアングル材の寸法を変えてより垂直にさせることを今日やってました。(笑)
アングル材を組み合わせる方法ですが、カンチのギロチンがヒントになってます。
いわゆる輪行用エンド金具ですが、固定力というよりもあれはアルミの薄板でできているのでキャスターを取り付けて運ぶ時に変形してしまうのではないでしょうか。それともう一つ、輪行袋に車体を入れた後にキャスター材を取り付ける必要があるので、エンドに固定する材とキャスター材を分けたかったというのがkottaman師匠の狙いだと思っています。同じことがサドル部にも言えて、15年の試行錯誤の跡が垣間見られる工作になっていますね。
話は変りますが、私はこの輪行をフォークを抜かない縦型輪行でやるつもりでいます。一時やりかけたカンビックス縦型よりもコンパクトになるんで執念を持っています。(汗)
詳しい解説、有り難うございました。
実は最近見ました以下のブログ(すずさんのご記事です)に固定力が抜群そうな「エンド金具」が掲載されていまして、これのL字金具にキャスターの付いたアルミチャンネル材を取り付ければ....なんてことを想像してしまいました。
http://suzukita.air-nifty.com/blog/2023/03/post-fbed29.html
眞さんの執念が実を結ぶことを期待しております♪
rikoパパさん
ご紹介のブログを見てみました。
確かに固定力が抜群でびくともしないそうなので、これにキャスターの付いたアルミチャンネル材を取り付ければ....行けそうですね。
キャスターで動かす動荷重を考えるとどうでしょうか。やってみないと分かりませんが・・・
修正 2023.04.13
ご紹介の方法をよく見たら、エンドは同じくクイック方式でした。不整路面に対して回転を押さえるものが無いので問題ありそうです。中空ではない10mmのハブシャフトをエンドにロックナットで固定するものと勘違いしてました。