36ホール 6本組 改訂 2025/01/20

※用語については井上組を読んだものとして話を進めます。
※画像クリックで拡大版PDFが開きます。(fig1,2,3,4共通)

img1ハブフランジの外側にスポークの曲がりがあることをエルボアウト(画像2番)、内側にある場合はエルボイン(画像3番)と言います。この写真のようにHUB穴6つ分あいた2本のスポークを1セットにしてエルボイン・アウトスポークを組んでいく組み方を6本組と言い、穴8つの場合を8本組と言います。写真は反フリー側です。


img2まず、HUBにスポークを通します。フリーを下にして手に持つ場合ですが、フリー側の穴1本おきにスポークを通します。HUB穴は上下で半ピッチずれていますので、反フリー側は下に入れたスポークの半ピッチずれた右側に入れていきます。2ピッチ毎に上下各9本(計18本)入れて、HUBをひっくり返し、残りの上下各9本(計18本)を入れます。

(今回のリムはバルブ穴がフリー側から見てリム刻印を下にして左95度に付いています)

img3

フリー側から組んでいきます。最初の1組のスポークを決めます。HUB刻印を上にした時に、リム刻印が真下に来るようにセットします。(これは機能的な問題というよりも全く見てくれ上の話です)

真上のリム穴(画像1番)直下のHUB穴(画像0番)から3つ目のエルボアウトスポークを右手に持ち、このスポークから左に5穴目(6-1)のエルボインスポークを左手に持ち、エルボアウトのスポークを下にしてクロスさせます。

img4(クロスさせる前に両スポーク先端を合わせると一つのリム穴を指しますので、このリム穴左右の穴が入れるリム穴だと覚えると今後ホイール組には重宝します。)

上記のようにクロスさせながら右手のスポークは画像1番のリム穴に、左手のスポークは画像35番のリム穴に入れ、ニップルで仮組します。(スポークまたはニップルのネジ部にはグリスをつけておきます)

2組目です。今組んだペアスポークのエルボアウトのスポークから左1本目のエルボアウトスポークを右手に持ち、ここから5穴目のエルボインスポークを左手に持ち、1組目と同じ要領でリムに通します。

img5

残り全てを等ピッチで同じように組んで行きます。全て組んだフリー側です。バルブ穴にスポークが交差していないか確認します。

img6

裏返して反フリー側をやるときは、引っ張りスポーク(エルボアウトスポーク)はフリー側と逆回転(反時計回り)となることと、バルブ穴付近でスポークがクロスしないことが注意事項です。

img7

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