VELOGICALダイナモ 雑感

2年ほど使ってきたVELOGICALのダイナモですが、試行錯誤を繰り返し最近はすこぶる調子が良いです。

ランドナー界隈で使っているのは少数派のようでここに書くのも気が引けましたが、日本の輸入代理店の売り方に一言申し上げたいこともあり、ここに書くことにします。

すこぶる調子が良いのは音と回転の滑らかさです。まるでハブダイナモのように無音です! と言うのはちょっと大げさですが、それと遜色ないレベルというか昔のダイナモの音や抵抗感からは比べようもない製品だと思います。

音や回転の滑らかさは設定の仕方も大きく影響します。ダイナモがリムの接線方向からわずかでも傾いていると濁った金属音がしますが、最近アダプターをブレーキボス用に変えたところ、心地良い金属音がわずかにする程度になりました。

現在、輸入代理店のM’s Bicycletteではダイナモをフレームに付ける方法として5種類のアダプターが売られています。(ダイナモとは別売になっていますが、2022/10/03現在全て品切れ状態です。)


1.フレームステー(フロントフォーク/シートステー)11-22mm 左用/右用
2.フレームステー(フロントフォーク)22-32mm 左用/右用
3.フレームステー(フロントフォーク)32-46mm 左用/右用
4.カンティブレーキ/Vブレーキ ボス用
5.スチールフレーム直付け シートステー用
(画像はM’s Bicycletteから借用しています。)


ON/OFFは針金ハンドルを捻って操作しますが、ハンドルは下向きがデフォルトです。その方がブレーキ等に干渉しません。



ここで、11-22mm(22-32mm、32-46mm)というのはアダプターの大きさではなくフォークなりシートステーの大きさを示しています。それはアダプターをU字ボルトで押さえるからなのですが、どこの大きさなのかどこにも説明がありません。また、フォークやシートステーの寸法が大きいとアダプターの大きさもそれにつれて大きくなるのですが、それについても説明がありません。
4番と5番はアダプターそのものは同じもので、5番の「シートステー用の直付けパーツ」が有るか無いかの違いです。これについても詳しい説明がありません。
このサイトは日本語マニュアルがダウンロードできるのは親切ですが、肝心の商品に対する説明が希薄です。
私の説明書きはメールで問い合わせた結果ですが、十分な説明があればメールで問い合わせる必要もなく消費者の手間も省けるというものです。
なお、4番のカンチブレーキボス用はフロントキャリアがあるとそれが邪魔して実行上不可です。それについてももっと説明があるべきと思います。

有力な販売店であるグランボアでの説明は輸入元よりも丁寧なところがあります。直付けパーツについても「画像右のスチールパイプをフレームに直付けして使用します。」とちゃんと説明があります。しかし、他のフレームに付けるアダプターの大きさについての説明は輸入元と同じで全く言及がありません。左の画像と次の画像はグランボアサイトから拝借したものです。

グランボアでの実施例です。最初に私がVELOGICALを使いたくなった画像です。U字ボルトではなく、キャリアに付けたプレートに直付けしたもので、上記1番の右用を使用しているものと思われます。但し、アダプターの天地がメーカー推奨とは逆の使い方です。この場合はこれが良いのかもしれません。

左の画像はつい最近まで私がフロントキャリアに付けていた方法です。
アダプターは上記1番の左用です。グランボアと同じくU字ボルトは使わずキャリアのプレートからステーを出してアダプターを止めています。(U字ボルト用の穴が計8個付いているのですが、取付を試行錯誤している間に穴が汚くなったので0,5mmステンレスプレートで穴を隠しています。(汗))
本来はグランボアのようにステーを介さないでキャリアのプレートに直付けの予定でしたが、キャリア製作のT社がアダプターの天地を間違えたためそれが叶いませんでした(狭いところで操作する不便さとハンドルを曲げる必要があった) T社といえども最近の製品には疎いんですね。最初は作り直しをしてもらおうと思ったのですが、ステー対応で我慢することにしました。納車をあまり待ちたくなかったということもあります。
(なお、手前の長ボルトはライト取付用ですが、撮影のためにライトを取り外している状態です。また、長ボルトを直付けではなくアングルをかましているのは直付けだとライトが外向きになるので角度調整用です。)

左の画像は最近変えた方法です。4番のブレーキボス用を使ったものです。平型プレートステーではなく、アングルを加工したステーで直角に向きを変えています。

(実際はたった一つ残っていた5番を購入し、付属の直付けスチールパイプを使わずに4番のブレーキボスアダプターのみを使用しています)この方法にしてから見てくれも簡潔で、調子もすこぶる良いです。調子が良い一因は固定のM6ボルトのワッシャーが半球状のおわん型をしていて、取付の微調整が可能になっていることが挙げられると思います。

私が今回書いたのは輸入元なり販売店を中傷する為では決してありません。両社とも好きな会社です。良い製品だけにもっと説明を十分にすれば良いのにと思うからです。頑張っていただきたいと思います。

なお、輸入元でも販売店でも現在品切れ中ですが、メーカーサイトで直接買うことも可能です。円安と輸送費が嵩むのであまりメリットはありませんが、どうしても早く買いたいという人にはいいかもしれません。このサイトでは取り付けの新たなヒントも得られるかもしれません。

VELOGICALダイナモ 雑感” に対して2件のコメントがあります。

  1. 本田倫夫 より:

    私は取付金具が在庫無しということで、ダイナモだけ購入して、金属加工の仕事をしている友人に頼んで、同じような物を作ってもらいました。カミsさんのバイクにも付けてまだ何個か残っていると思います。

    1. より:

      本田倫夫さん

      コメントありがとうございます。
      アダプターを身近に作れる人がいらっしゃるとは驚きと同時にうらやましい限りです。
      どちらのタイプ(フレーム用orブレーキボス用)を作られたんでしょうか。

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