自転車三昧の日々 V 上田亨

「ニューサイクリング」という雑誌がある。かつてよく読んでいたという人でもお金を出してまで今でも買い続けている人というのは少ないのではないだろうか。アーカイブスと称して編集長だった故今井氏のツーリング記録を載せていることでも分かるように、サイクリングに関しては語り尽くされている感無きにしもあらずである。
この2年ほど、ある縁から私は無料でこの雑誌を手にすることができている。毎月買うと2年で2万円ほどになっている勘定で大変ありがたく感謝しなければならない。毎号買うほど充実していると他人様には言えないけれど、それでも今月は何が書かれているのか気になるのである。
タイトルにしたように10月号の上田亨さんという方が書かれた記事が面白かった。いささか引用が長くなるが、彼は中学の頃、京都のキヨセサイクルという自転車屋さんのクラブに入って、友人と入り浸っていたという。そんな時、同じように入り浸っていた立命館のお兄さんがいた。親切に色々教えてもくれて、買ったばかりのロードのフレームを下宿に招待されて見せてくれる仲にもなった。高校受験に失敗した友人が原因でそのクラブとは疎遠になってしまった。
しばらくして自転車を再開するようになり、京都のアイズバイシクルのホームページで見たようなデモンタを作ることになった。帰省の折にアイズバイシクルにも2度ほど行ったが、店主とはほとんどしゃべらなかった。
そんな時アイズバイシクルのブログを見ていると、店主の顔写真が出てきた。店に行ったときには気がつかなかったのに、どうも彼はあの時の立命館の学生ではないか!と思ったようである。
端折って書いたつもりだが、引用が長くなり、この後のことなども含めて是非本書を読んでいただきたいが、青春時代の苦い思い出を今でも引きずっているのは誰しも同じなのだろうと感じた。

最後に「ニューサイクリング」にはハードウェア系のアーカイブスも載せて欲しいと要望しておきたい。

自転車三昧の日々 V 上田亨” に対して6件のコメントがあります。

  1. east_bred より:

    ニューサイのその後の展開が気になってしまいました^^;。
    わたしも80年代半ばでニューサイは卒業してしまいました。
    自転車もその頃までのものにしか興味が沸きませんが、ソコには何か関係が有るのでしょうか?。
    関戸橋には行かれるのですか?。

    1. より:

      east_bredさん、関戸橋の件ではそちらのblogにコメントしたのですが、無視されたようなカタチになってます。(^^;)
      なにかまずいことでも書いたのかと心配してました。

  2. より:

    ニゥーサイは、今でも毎号買っています。これも腐れ縁なのかもしれませんが、ラインナップ大図鑑からあと、定期出版ができていないと言うニゥーサイの昔からの悪癖がまたまた出ています。買っていても、読む記事はあまりないのですが・・・。

    ところで、伊佐沼は行かれますか?ぜひ伊佐沼でお会いしたいと思っております。わたしは、R-1に乗っていこうかなと思っておりますので、お声をかけて下さい。

    1. より:

      愛さん、私も読む記事があまりないのですが、ついもらいに行ってしまいます。
      伊佐沼へのお誘いありがとうございます。しかし、今日車で関戸に行ってきてしまいました。ここのところツーリングに行っていないので、明日は秋の日光でも行こうかと思っております。又の機会にお願いします。

  3. Mako より:

    面白い記事ですね。買ってみたくなりました。
    アイズバイシクルのブログを覗いて見たら、デモンタの話題がありました。S&S Couplingでとてもシンプルでいいなぁと思います。
    私のミニベロでもいけるかしらと思い、東叡社に電話して確認してみたら、「できますよー」ってことでした。
    なので、しばらくデモンタを研究してみようと思っています。

  4. より:

    Makoさん、ブログでも沢山書かれていますね。私もこの方式は輪行が楽だろうなと思ってます。ニューサイの記事ではこの方式ではなく、もう少しシンプルな機構のデモンタのようでした。
    長年会わなかった高校や大学の同級生とは歳を取ると街であっても分からないもんですね。私も経験があります。

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