「自転車フェチの独り言」

第2(?)次サイクリングブームは私の中学の時だったろうか。図書館に行くと自転車の本はいくつかあって、その時にスポーツ自転車に惹かれた記憶がある。その流れでアルプスや東京サイクリングセンターを訪ねたこともあったが、諸般の事情でサイクリングを趣味にすることはなかった。その為ヴィンテージパーツに対する知識、造詣は深くない。こういうものは長年付き合わないと血や肉とはならない。

白鳥和也著「自転車フェチの独り言」を読んだ。70年代に自転車趣味を始めた著者だから、(ご多分にもれず途中、中断はあったらしいが、)40年の経歴である。
この本は技術的、工作的なパーツ偏愛を期待すると当てが外れる。著者らしい文学的、哲学的感性で綴られた本だ。

自転車というか趣味に対する愛情も、人生での全てに対する接し方と同等であればいいのだが、えてしてそうはいかないことが多い。趣味に対しては万全であってもその他に対しては無頓着というか矛盾を生じることは避けたいと思っている。そういうことからすると、読んでいてある種の後ろめたさを感じることもあった。

PS 090709追記
著者自身の撮影になるPartsの写真とその解説は私が知らないことが多かっただけになかなか楽しいものとなっている。

「自転車フェチの独り言」” に対して2件のコメントがあります。

  1. east_bred より:

    私も今日カミさんにつき合ってloftのジュンク堂へ入ったときに買って来ました。
    次男坊に貰った図書券が無かったら買ったかどうかですが^^;。
    今晩から読み始めます。

    それと同時に「マルコ・パンターニ、海賊の生と死」と言う本も買ってきました。
    私的にはこちらの方に期待して居ます。

  2. より:

    east_bredさん、春日部パンターニとしては読まずにおれませんよね。これは読んでませんが、確かに期待通りになると予想されます。(^^;)

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