マッドガード

ランドナーやスポルティフにマッドガードはつきものだが、最近は道路の舗装率も高く、マッドガードの必要性は少なくなってきた。しかし、サイクリングロードによくある湧水箇所や水溜りを走る時、また、雨上がりの直後に走る時など、マッドガードの有難みを感じる機会はまだまだ多い。
使用のマッドガードは本所NH35。
※写真をクリックすると別ページで拡大写真が開きます。
リアマッドガード
リアは輪行用に分割可能となっていて、分割部のしっかりしたジョイントステーやダルマネジと袴の間にスプリングを使用してU字ステーを外しやすくしていることなど、ALPSならではのガードの止め方が見られる。

1.下ブリッジに隠し止め。ボルトで止めるところはフォークを除き、緩衝用に革パッキンを用いている。ALPSの革パッキンは流通品ではなく、自分のところで1枚の革から切り出していたようだ。

2.上ブリッジにジョイントステーを介して隠し止め。環付ボルトは分割輪行時に写真のようにセットしておくことがALPS推奨だった(左から2番目の写真)。この環付ボルトはフロントギア用シフトレバー(左から3番目の写真)に使われている部品を流用しているのは面白い。ALPS製ジョイントステーには穴が3つ開いているが5mmネジが切られているのは端部の環付ボルトを差し込むものだけ。高地さんのようにジョイント部にスポークを使うとズレなくて良い。
 

3.ガードとU字ステー。ダルマねじと丸い袴(はかま)でステーを押える。
 
4.U字ステーとダボ。納車時のALPSのダルマネジはアルミ製だったが、輪行時に曲げてしまうことが2度あったので、ガードを本所NH35に替えた時に一緒に真鍮製に替えた(スプリングはそのまま流用)。写真では見えにくいが、U字ステーの先端には溝が切られており位置が決めやすいようになっている(フロントには無し)。(左の写真はスプリングが見やすいようにU字ステーを外した状態) このスプリングはクイックリレーズに使われているスプリング部品だろうと思う。
 
余談だが、リアを分割しないでタイヤを付けたまま輪行できる輪行袋もいくつかある。長谷川自転車商会の「クルクル」はALPSのようにコンパクトにはならないが、かなりの時間短縮となりそうなのでいつか試してみたいと思っている。
フロントマッドガード 
フロントは輪行用に分割されることもなく、3箇所ボルトで固定されているだけで特筆することはないのだが・・・。

1.フロントキャリアのボルトで固定。
 
2.フォーククラウンに隠し止め。ここだけ緩衝用にゴムを用いている。
 
3.ガードとU字ステー。(後輪と同じ)

4.U字ステーとダボ。こちらは分割しないのでスプリングは付いていない。

マッドガード” に対して2件のコメントがあります。

  1. Mako より:

    はじめまして
    埼玉県東松山市在住の鈴木と申します。
    わかりやすい写真と説明、創意工夫の面白さに感心して、
    いつも拝見していました。
    このアルプス金具を用いたマッドガードのところは、
    自分の自転車の教科書にさせていただきました。
    この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

  2. より:

    Makoさん、わざわざご連絡いただきましてどうもありがとうございます。今後とも精進していきたいと思います。
    アルプス式ガードの止め方も、分割部分のスリットから水分が漏れるということで、敬遠する方もおられるようです。私はあまり気にしませんが、その場合はアルプス金具を使っても漏れないよう工夫することは可能だと思います。

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